Gullapalli Kumaraswamy*, Neerasa Jayaprakash and Balasubramanian Sridhar
DOI: 10.1021/jo100233u
フラン環がカルボン酸等価体であることを利用して、γ-ヒドロキシルイソロイシンを合成しましたという論文。こう書くと単純だが、個人的に2-フリルアルドイミンがアミノ酸等価体であるということを今まで意識したことがなかったのでメモがてら紹介。
逆合成を下に示すが、要するにフリルイミンとアルデヒドを有機分子触媒(Jorgensen型のTMS-ジフェニルプロリノールと林先生のシリルオキシプロリン)を用いた触媒的不斉マンニッヒ型反応でジアステレオ選択的に骨格を構築し、アルデヒドに対してグリニャール試薬をアミドを足がかりにジアステレオ選択的に付加させてるということだ。
論文としては上述した着想が内容の全てであり、一応形にするためにanti-syn, anti-antiの両ジアステレオマーを両エナンチオマー作っているが、評価ポイントにはならないだろう。学術的なレベルはさておき、用いるグリニャール試薬を変えたり、マンニッヒ型反応のパートナーを変えることで種々のアミノ酸誘導体を作ることができそうで何かの役に立つかもしれない。
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